人間関係にストレスを抱えた看護師さんの解決法

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みなさんは職場の同僚や患者さんと、円滑な人間関係を築けているでしょうか?
看護師の転職理由として、常に上位にランクインしているものの一つに、人間関係の問題が挙げられます。

特に、医療系の業種は精神的に負担がかかる事が多く、患者さんの負の感情にも触れるので、上手く業務をこなすためにはどうしても高いコミュニケーション能力が必要とされます。

そこで、今回はストレスを溜めないために、業務を円滑の行うために、人間関係の問題を解消する方法をご紹介したいと思います。

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なぜ人間関係で問題が起こるのか

人間関係で悩んだ事がない人はほとんどいないと思いますが、そもそもなぜ問題が起こるのでしょうか。多くの方が人間関係に頭を悩ませ、ストレスを感じているのは何故なのか。以下にまとめてみました。

価値観・信念の違い

人は、それぞれ違った信念や価値観を持っています。そのため、他人と接するということは、常に他人の領域を侵害し、他人からも自分の領域を侵害される事になります。

この時、大切にしている価値が同じなら仲間意識が芽生え、人間関係は円滑に進むのですが、価値が違う場合は様々な問題を引き起こす原因になります。

日本文化特有の問題

日本の文化は、相手のことを読み取り、「空気を読む事」が重要視されるため、「あえて聞かない」とか「察する」ということが社会を生きるうえで大切になってきます。

これは、相手のことを思いやる、おもてなしの心としては大変素晴らしいのですが、反面曖昧な表現を好むために、コミュニケーション上では多くの問題を生む事となります。

よくある例としては、「本来聞かなければわからない事を聞かずに悩む」、「察しようと相手のことを勝手に想像したがために、勘違いや誤解を起こす」ということが非常に多いのではないかと思います。

例)「あの人はきっと私の事が嫌いなんだ」←聞いてみないとわからない

看護師は多くの人と接するため、まだ関係性の薄い相手に対して、「空気を読む」というのはかなり難しい作業となります。人間はひとそれぞれ違うので、相手の気持ちを正確に読み取ることは不可能です。

そこで重要になるのが、「聞く」という作業です。これは看護師して、医療者としてミスをしない為に必要なことでもあります。

曖昧な事を聞かない

人は、話をする時に多くの事を省略して相手に伝えようとします。

例)「昨日怒られてしまいました」←誰に、どこで、どんな理由で怒られたのか省略されている。

話し手は相手も自分と同じ世界を見ていると思って話しますし、聞き手は自分の過去の体験や記憶と結びつけて相手の話を想像します。これらは、前後の文脈や背景などから何となく読み取ることが出来るのですが、その分勘違いもします。

特に、私達は医療従事者ですので、ドクターからの指示に曖昧な部分があった場合、自分で想像して行動してしまうと、ミスコミュニケーションを起こすだけでなく、思わぬミスにつながる可能性もあります。

そのような勘違いを起こさせないために、「必要な情報は必ず聞く」という事を心がけてください。相手が曖昧に話している部分があったら、勝手に想像するのではなく、「これってこういうことで会っている?」と、相手に聞いてみてください。

日本文化の場合、ここが少し難しいのですが、あまりにも聞きすぎると「空気の読めない人」「ウザい」ということになってしまうので、あくまでも必要な情報にだけ絞ったほうがいいと思います。

人間関係の問題を解決する

相手との間で起きた問題をそのままにしてしまうと、関係性が悪化するばかりではなく、再び同じ問題が起こる恐れがあります。

起きてしまった問題は、一度しっかりと解決し完了させて上げれば、次に進むことが出来ますので、以下にその方法をご紹介します。

相手の何が嫌なのか、何が問題なのか特定する

まず初めにやることは、相手の「何が嫌なのか」、「何が問題なのか」を明確にする必要があります。問題がわかればそれについて対応できますので、まずは自分に「私はこの人の何が嫌なんだろうか」、「何を問題だと感じているのだろうか」と、問いかけてみてください。

3つの立場で物事を考えてみる

問題が特定出来たら、今度は「自分の立場」「苦手な相手の立場」「自分でも相手でもない第三者の立場」でその問題について考えてみてください。お互いが自分の価値観を主張するだけでは一生分かり合えないので、「相手を理解する」「客観的に見る」必要があります。

例)
「私は看護師として働いているが、上司が細かい事を口うるさく注意してくる。何度も注意されているうちに、だんだん嫌になってきた。」

①何が問題なのか
まずは問題を特定します。自分がなんで嫌なのか、何が自分にとって問題なのかを明確にします。

例)
「何度も細かい事を口うるさく注意されて、気持ちが滅入る。ちょっとのミスも許されない状態でキツイ。」

②自分の立場
次に、自分の立場で上記の問題について考えてみてください。

例)
「そんな細かい事までいちいち注意しないで欲しい。」

③相手の立場
相手の立場になって考える時は、自分の気持ちや自分の考えは一旦置いておいて、相手になりきって考えてみてください。

例)
「まだまだ後輩看護師の事が心配でついつい口うるさく言ってしまう。だが、細かいことでもしっかり注意することが彼女のためになると思っている。」

④第三者の立場
第三者の立場から考える場合は、自分ではなく、相手でもない第三者のポジションに立ってみてください。ポイントとしては、善意のある目線でポジティブな意見が出るようにすると良いと思います。

例)
「客観的に二人を見ていると、先輩看護師が注意しすぎる事で、後輩が萎縮してしまっているように見える。だが、彼女も看護師としてまだまだ未熟なので、先輩の話に耳を傾け、自身の成長につなげる必要があると思う。」

いかがでしたでしょうか。
3つの立場から考えてみると、考える前より少し自分の中に余裕と選択肢が増えたのを感じられると思います。人間関係は少しの変化で変わっていきますので、是非ためしてみてください。

起こった出来事をしっかり完了させる

ストレスを溜めこんでしまう人の特徴として、人間関係上で起きた問題を、自分の中で無かった事にして、その場のストレスから逃れようとする方がいます。

これらは嫌な事を一時的に忘れられますし、周りには「怒らない心の広い人」っていうイメージを与えられるので良さそうな気がしますが、見えなくしても自分の気持ちはなくなりません。

人間は基本的に無意識的に体が反応しますので、あなたが無かった事にしようとしても、相手と接すれば記憶は蘇りますし、体は無意識に反応します。また、もし違う人と似たような状況に陥ったら、自分の中で「完了」していないために、同じように問題を抱えてしまうことになります。

大事な事は、人間関係で起きた問題に対する自分の気持ちを、無かったことしない。という事が必要です。怒りたかった人は怒りたかった気持ちに向き合わなければいけませんし、逃げたいと思った方は逃げたいと思った気持ちに向き合わなければいけません。

もし、文句が言えず逃げられないならば、「自分は怒りたかったんだ」「自分は逃げたかったんだ」という思いを、自分の中にある感情としてしっかり認めてあげてください。

よくこういう話をすると、「でも怒れないし…」という方がいるのですが、自分の中にある感情に向き合うことと、実際に相手に怒る事は違います。

大事な事は、自分感情にしっかり向き合い、承認してあげることです。>その後行動するかどうかはあなた次第なので、「感情に向き合う事=行動すること」ではない事を知っておくと良いでしょう。

このように、自分の感情に対して向き合い、しっかり承認してあげると、自然とその感情について完了させることが出来ます。完了させてあげると人間は自然と次に行けます。

まとめ

今回紹介した問題を解決する方法は、「これだけでいいの?」と思う方もいるかもしれませんが、これだけで人は変化していきます。自分の今ある考えだけで固まってしまうと、行き詰まってしまいますが、3つの立場から考えることで自分の中で余裕が生まれ、選択肢が広がります。

また、人間は何かが起こった時に「完了」してあげないと次には進めません。自分の感情に向き合い、しっかり承認してあげると自然と次のスタートが切れますので、未完了の人は一度是非自分を承認し、完了させてみてください。

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国家資格を持った三十代の医療従事者。転職を何度も経験しているので、自身の就職活動での体験を元に、看護師さんに役立つ転職情報やメンタルケアの方法などを紹介しています。

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