妊娠・出産・子育てにいたるまで様々な場面で女性をサポートしてくれる助産師さんについてまとめてみました。
助産師(Midwife)とは
助産師とは、助産師国家試験に合格し厚生労働大臣から免許を受けたものの事をいい、女性の妊娠や出産をサポートし、妊婦さんやじよく婦・新生児の保健指導を行うことを仕事とする女性の事をいいます。
出産の援助や妊娠している女性への保健指導、育児相談が主な仕事で、女性と書いてある通り、日本では男性が助産師になることはできません。海外(アメリカやイギリスなど)では男性の助産師さんも活動しているようで、日本でも2000年に妊産婦が助産師を選択できる権利の保障を条件に、助産師資格を男子にも解放しようという動きがありましたが、反対の声が多く女性のみの資格となっています。
国際助産師連盟(ICM)では、
助産師とは、その国において正規に認可された助産師教育課程に正規に入学し、助産学の所定の科目を履修したもので、助産業務を行うために登録され、また/あるいは法律に基づく免許を得るために必要な資格を取得したものである。
と定義されており、女性の妊娠、出産、産褥期のサポート及びケアをすることを目的とされています。
現在多くの助産師は病院や産婦人科医院に努めていますが、資格を取ると助産院を開業することもできます。
助産師の推移
厚生労働省の調査によると、助産師の数は継続して増えていますが、特に2006年〜2008年を境に強い増加傾向をたどっているのがわかります。ここ10年では、約7000人ほど新しい助産師さんが誕生しています。
出典:「平成 24 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」厚生労働省
助産師の役割
1.妊娠期、分娩期、産褥期、乳児期における役割・責務
- 妊娠期のケア
- 分娩期のケア
- 産褥期のケア
- 新生児/乳児期(0~3歳児)のケア
- 地域母子保健における役割・責務
- ハイリスク、高度先端医療における役割・責務
- 出生前診断・遺伝相談におけるケア
2.ウイメンズヘルスにおける役割・責務
- 思春期のケアにおける役割・責務
- 中高年のケアにおける役割・責務
- リプロダクティブヘルス/ライツにおける役割・責務
- 家族計画における役割・責務
- 不妊の悩みをもつ女性へのケアにおける役割・責務
- 性感染症のケア
- 月経障害のケア
- 女性に対する暴力へのケア
3.助産管理における役割・責務
4.専門職としての自律を保つための役割・責務
助産師の役割について詳しく知りたい方は、日本助産師会の「助産師の役割・責務」をご覧になってみてください。