看護職は女性が圧倒的に多い業種なのですが、最近では男性の看護師も増えてきているのをご存知でしょうか?
男性看護師は、体力があり、男性特有の目線から看護に関われるという点で、看護現場に新しい風を吹かせてくれる事が期待されています。女性と違い、妊娠や出産で退職することもないため、離職率が低く、人材不足に悩む病院には期待の存在と言えるかもしれません。
では、実際男性看護師はどのくらいいるのでしょうか。
男性看護師の数
厚生労働省によると、男性看護師は、平成24年の段階で約6万3千人ほどいることが確認されています。グラフを見てもわかりますが、近年はずっと右肩上がりで推移しています。
日本では、1985年に成立した男女雇用機会均等法を機に、活躍する人が増えていると言われていますが、平成14年から平成24年の10年間で、約2.4倍も数が増えています。
准看護師に関しては、だいたい2万3千人くらいを推移しており、目立った増加は見られません。これは、准看護師を養成する学校が減っていること(神奈川県では、実際に准看護師養成の停止を表明しています)、資格を統一し、看護師に一本化する流れがあることが影響していると思われます。
看護師の男女比
上記のグラフから、男性看護師の増加はわかりました。ですが、看護師は女性も増えていますので、今度は女性看護師と男性看護師の割合を見ていこうと思います。
男女の割合を見てみると、やはり圧倒的に女性が多いことが目につきます。これはみなさんも知っている当然の結果かと思いますが、男性が増えているとはいえ、看護職はまだまだ女性の仕事だということがわかります。
比率で言うと、全看護師の約6%を男性が、残りの約94%を女性が占めています。
こうして男女比を見てみると、確かに男性の看護師の増加は確認出来るのですが、「男性看護師が増えている」というより、「看護職」というものに対してまだまだ需要があり、看護師自体が増えているという事の方が、現実を示しているような気がします。