看護師さんが体を壊したりうつ病になったりする理由。あなたは知っているでしょうか?
「忙しいから?」とか、「人間関係大変だし…」など、いろいろな答えが出てきそうですが、やはり1番の要因は、「ストレスによる影響」ではないかと思います。
看護師さんの場合は、基本的には患者さんをケアするプロですが、自分に対するケアと言えば、実はまったく出来ていない方が多いのが現状です。
そのため、ケアを疎かにして、無理して働いて心身を壊してしまう方がとても多いのですが、日頃から少しでも対処出来ていれば、これらの問題は事前に防げた可能性があります。
日々忙しく、なかなか一呼吸おくことも難しいかとは思いますが、メンタルケアは自分を守る上でも大切な事ですので、今回は忙しい看護師さんでも出来る簡単なストレス管理法をご紹介したいと思います。
簡単!書き出しストレス管理法
ストレスマネージメントの方法はいろいろありますが、今回ご紹介する方法は、「ただストレスを書き出すだけ」です。
書き出すだけで効果なんてあるの?と思う方もいるかもしれませんが、日々の仕事に追われ、ストレスで頭がいっぱいになっている方にはオススメですので、順を追って試してみてください。
1.思いつく限りのストレスを書き出してみよう
まずは紙でもスマホのメモ帳でもなんでもよいので、今思いつく限りのストレスを全部書き出してみましょう。
仕事のこと、プライベートのこと、家庭のことなどいろいろあると思いますが、ポイントは「自分が今ストレスに感じていることを全部書く」という事です。
よくストレスにやられてしまう方は、自分が嫌に思っている事を「なかったこと」にして処理しようとするのですが、いくら頭でストレスを消そうとしても、体は確実に反応していますので、見ないようにした分、後で反動に襲われる可能性があります。
そのため、ここではどんなに小さな事でもかまいませんので、自分がストレスに感じていることを、全部書き出してみてください。
2.書き出したストレスに順位をつけよう
上記でストレスが書き出せたら、今度はそのストレスを元に、大きいものから順に順位をつけて行きましょう。
もし順位をつけるのが難しかったら、大、中、小など、ざっくり分類してもらっても大丈夫です。
自分なりに書き出したストレスを眺めながら、じっくりと今抱えている問題に向き合ってみてください。
するとどうでしょう。今までごちゃごちゃになっていた悩み事が、ちょっとずつ整理されてきた事に気づかないでしょうか?
人によってはこれだけでも小さい悩み事がなくなってしまう場合もありますし、「このストレスはあの問題から来ていたのか!」というストレスの階層構造にも気づくはずです。
つまりストレスを書き出して順位をつけると言うことは、ストレスの上下関係と優先すべき問題をはっきりさせるために、とても役立つ事なのです。
人間の場合は長い事ストレスを抱えてると、頭の中がごちゃごちゃしてしまい、自分のやるべき事を見失います。
小さい事にこだわってしまったり、前に進めなくなるのはだいたいこのような事から起こりますが、優先すべき問題が見つかってくれれば、それだけでも自ずと前に進みやすくなるはずです。
3.最も大きいストレスに対処していこう
ここまでで、だいぶストレスに対して理解が進んだと思いますので、今度はその問題の中でも、1番大きなストレスに対して、対処法を考えて行きましょう。
人によっては、今ある大きい問題に対処するために、何かを犠牲にしなければいけない場面も出てくるかもしれません。
しかし、優先すべき事と悩みの階層構造がわかっている今なら、自ずと自分が取るべき行動も見えて来るばすです。
中にはこれをやるとあっちの問題が…。と袋小路にハマっている方もいるかもしれませんが、そんな時は自分の大切にしている事ややりたい事を、もう一度見つめ直して見てください。
まとめ
今回は「ストレスを書き出す」という簡単なメンタルケア法をご紹介してみました。
頭の中だけでいろいろな事を考えていても、グルグル同じ所を回ってしまうものですので、一度全部嫌なものを書き出してあげると、自分の悩みに対して整理が出来てくるはずです。
仕事の合間や通勤時間の途中など、ちょっとした空き時間に簡単に出来たりもしますので、是非書き出し法を試してみてください。