転職は今までの慣れた環境から新しい環境に飛び込むわけですが、あなたは新しい職場に馴染めず、すぐ辞めたり、転職を繰り返したりはしていないでしょうか?
このようなタイプの方の多くが、実は「転職の理由や目的が曖昧」という問題を抱えています。
転職するんだからそんなのちゃんと決まっているんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、多くの方は自分が転職する事で何を得たいか、どんな環境で働きたいかということを、明確に出来ていなかったりするのです。
ここが曖昧だと、良かれと思って仕事を変えても、結果が望んだものにならない場合がありますので、今回は目的が曖昧だと転職に失敗しやすい理由について書いていこうと思います。
何故曖昧だといけないの?
ではなぜ転職の目的が曖昧だといけないのでしょうか。
そこには理由は2つあります。
1.転職活動に対する評価ができない
目的や目標が曖昧だと、当然それに対する達成度や成否の判断はしづらくなります。評価基準が明確でないものは判断がつかないので、自分の転職が成功しているのか失敗しているのか、希望が叶っているのか叶っていないのかよくわからないものになります。
文字にしてみると「そんな人いるの?」っていう感じですが、自分が気づいていないだけで結構そういう人はいます。特に普段感覚的な部分を重視して行動している人は注意が必要です。
転職が上手く行けばよいですが、何となくで開始した転職はだいたい次の職場でも同じように何となく満足できない部分が出てきます。
転職を繰り返しているパターンの人に多く見られますが(スキルアップの為に技術を習得し、次の職場へと考えている方は明確の目標があるので違います)、何故今転職したいのか。転職することで何を得たいのか。どのような環境の職場で働きたいのか。ということを今一度考える必要があります。
2.他人に希望する職場像が伝わらない
多くの方は職場を変える時に看護師専用の求人サービスを利用すると思うのですが、自分の希望が曖昧だと紹介してもらう求人案件も自分の希望に合いづらくなります。
例を上げてみますが、
「現在の職場が忙しすぎるので、もう少しゆったり仕事をしたい。」
という思いを持っている方がいたとします。
このだけ聞くと、有料老人ホームのような落ち着いて看護が出来る環境がよいのか、配置基準7.1など看護師の数が多く余裕をもてる職場がいいのか、業務内容的に忙しくないほうがよいのか、週や月に休みが増えればいいのか。などなど、かなり幅広い意味で希望を捉える事ができます。
広い意味で捉えられる分、言葉からは明確な職場像がなかなか想像できません。
人間は言葉の意味を自身の体験や経験、環境などから想像して捉えます。言い換えれば、自分が伝えようとしていることと、相手が言葉から受け取る意味は違うということです。
転職活動で考えてみると、自分は老人ホームのようにゆったりと患者さんをケア出来る職場がいいのに、紹介される求人はただ休みが多いだけの慌ただしい職場。なんてことにもなりかねません。
また、上記の希望でだけ考えるとかなり多くの求人がヒットすることになります。
紹介される求人が多いと自分の思いもしなかった環境の職場と出会える可能性は増えますが、反面自分のなかにピタットくる職場は見つけづらくなります。
初めはいっぱい仕事を紹介してもらって嬉しいのですし、案件が多いのでちょっと安心もしますが、なかなかが希望の職場が見つからず結果就職活動の期間が長くなる恐れもあります。
もちろんコンサルタントの方も転職のプロなので、情報が少ないまま仕事を紹介するということはないと思います。ですが、先程も言ったとおり自分と相手では言葉の意味が異なる場合があります。
少しでもミスマッチを防ぐために、希望を具体的にしておく必要があります。
終わりに
自分の希望を全て叶える職場は残念ながらほとんどありません。少しでも転職活動を有利に、また理想のものにするために自分が転職する理由と希望する職場像を今一度見直してみてください。そしてできれば目標をイメージや感覚で持つだけでなく、言葉にしておくことも大切な事だと思います。
転職活動がなかなかうまくいかないとお悩みな方は是非参考にしてみてください。