看護師の夜勤はつらいの?

看護師の夜勤はつらいのか夜勤

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みなさんは看護師の夜勤にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
夜勤というと、辛い、キツイ、体に悪いなど何かとマイナスなイメージをお持ちの方も多いはず。

私もどちらかと言えば「嫌なもの」という捉え方をしていたのですが、実際どのような部分が辛さを感じる所なのか、体験しないとわからない部分があります。

何も知らないままだとただ不安だけが増すばかりですので、正確な情報を得てしっかり準備をするために、夜勤のつらいポイントは何処にあるのかまとめてみました。

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夜勤の辛いと思うポイント

夜間勤務の辛い部分には、以下の様な事があります。

生活のリズムが乱れる

人間には、サーカディアンリズムという体内時計があります。この働きにより、日中に活動し夜寝るように体が調節されているのですが、サーカディアンリズムの乱れは体に悪影響を及ぼします。

リズムが乱れると、当然それを元に調整されているホルモンの分泌や、自律神経に影響がでます。本来体を一定に保とうと働いてくれる機能が乱れては、体に言い訳がありません。

通常の休息時間帯に活動する、その活動リズム自体も不規則なのですから、当然ホルモンの撹乱が起き体調は崩れ易くなります。元々丈夫な人でも年を取るとキツいと言います。ましてや元々体調に不安を抱えているのであれば、尚更夜勤のある職場は避けた方が(あなたのためにも、一緒に働く同僚のためにも)無難ではないかと思います。

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3581543.htmlより

最近では、夜勤と病気の関係性についても研究が進んでいますので、詳しくは「夜勤が及ぼす健康や安全への影響」をご覧になってみてください。

慢性的な睡眠不足

上記で紹介したサーカディアンリズムを見ればわかると思いますが、夜働くということは人間が本来寝ている時間に活動するということになります。

体は当然休息を求めるので、体を休ませようと全身を調整していきます。ですが、夜間勤務の方はこの反応を無視して肉体を活動させなければなりません。この不一致に体はなんとかバランスを保とうとするのですが、今度は夜勤明けに太陽の光を浴びることになります。

太陽の光は、脳の松果体から分泌されるメラトニンというホルモンの分泌をストップさせます。メラトニンは体を休息に適した状態にしてくれるホルモンなのですが、これがストップされしまっては、なかなか寝付けない状態となります。

結果として、寝不足で疲れているはずなのになかなか眠れず、慢性的な睡眠不足に陥ります。

夜間の急変など患者さんへの対応

患者さんの中には、夜に状態が急変する方がいます。夜間は職員の人数も少ないため、限られた人数で対応しなければいけませんので当然1人1人の負担は増えます。負担は肉体的にもそうですが、自分だけで判断しなければいけない状況も増えますので、1人にのしかかる責任は重くなります。

急変以外にも、深夜には徘徊してしまう患者さんがいたり、ナースコール対応にするため仮眠がとれないという事もあります。

一緒に働く看護師との関係性

夜勤は人数が減るため、一緒に働く方との関係性は密になります。気の合う仲間でお互いが協力し、助け合える関係性ならいいですが、そうでない場合は苦痛の時間になってしまうかもしれません。

苦手な人との仕事は疲労と精神的困窮度が増しますので、我慢をしないことが大切です。「私が頑張ればいい」「私が我慢すればいい」という考え方は一時しのぎにしかならない事を認識しておく必要があります。

働き方による違い

二交代制と三交代制の違い

看護師の夜勤は、二交代制と三交代制によって負担のかかり方が異なります。二交代制や三交代制の違いについては「看護師の日勤・夜勤(準夜勤・深夜勤)業務について」をご覧ください。

二交代制の場合は、1日の勤務時間が16時間〜17時間と長いため、1回の勤務が体に及ぼす影響は1番大きいと言えます。その分仮眠が2時間くらい取れたり、夜勤明けの翌日も休みになったりするのですが、仮眠や休息がうまく取れないと体に響きます。

交代制勤務者について、腰痛の自覚症状が「ある」と回答した者の割合をみると、夜勤の拘束時間が「12時間以上」の者では62.5%であり、「12時間未満」の者の55.5%より高くなっていた。

三交代制の場合は更に準夜勤と深夜勤にわかれ、1回の勤務は8時間から9時間程度になります。
時間だけ見ると三交代制は楽に感じますが、詰めたシフトを組まれた時は大変です。特に日勤があった日に深夜勤が入る場合が多いようで、時間のゆとりのなさを感じる方もいます。

三交代制勤務者について、短い勤務間隔となるシフトの有無による日常生活の「時間のゆとりがない」者の割合をみると、「準夜勤→日勤」シフトがある者では68.9%であり、同シフトがない者の59.6%より高くなっていた。

2010年 病院看護職の夜勤・交代制勤務等実態調査 概要より

夜勤を上手く乗り切るポイントは?

仮眠をしっかりとる

病気に対するリスクも減らしてくれる。
仮眠は疲労や眠気、作業能力の低下、ストレスに対して効果的
慢性疲労を予防するには1時間以上の仮眠が大切

勤務間隔の短いシフトは避ける

短い勤務間隔の方は、そうでない方に比べて、ヒヤリハット、不整脈の自覚症状、慢性的な睡眠不足とうのリスクが高まるというデータが出ていますので、可能な限り規則的なシフトをお願いしたほうが良いです。

ストレスを溜めない

ただでさえ肉体的にも精神的にも疲労するのに、そこへストレスが加わってくると体は耐え切れなくなってしまいます。その為、自分なりに気分を転換する方法を複数見つけておくことが大事です。

もし、自分なりの転換方法が見つかっていなかったら、「ストレス解消に役立つTEDトーク集3選」を参考にしてみてください。

夜勤のない職場

それでも夜勤が体に合わないという方は、夜勤のない職場を選択するという方法もあります。
夜勤のない職場としては、以下のような所があります。

まとめ

夜は本来人間が休息しているはずの時間のため、体に合わない方が働くにはつらい時間と言えます。実際自分に夜勤が合うかどうかは働いてみないとわかりませんが、夜勤にはメリットもあるので、自分の体と相談しながら決めるといいと思います。

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フローレンス編集部

国家資格を持った三十代の医療従事者。転職を何度も経験しているので、自身の就職活動での体験を元に、看護師さんに役立つ転職情報やメンタルケアの方法などを紹介しています。

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