潜在看護師の数
現在資格を持ちながらも働いていない潜在看護師の数は、2002年末時点で約55万人、2006年末の時点では※1約65万人(潜在率34.48%)もいると言われています。多くは妊娠・出産、子育て、労働条件の不一致などの理由から仕事を退職してしまう方が多いようですが、日本看護協会「潜在ならびに定年退職看護職員の就業に関する意向調査」によると、実に77.6%もの人が再就業を希望している事がわかっています。
こんなに多くの方が再就職を希望しているのですが、未だその力をうまく活用出来てないないのが現状です。
潜在看護師に対する国の方針
国の方針としては、平成21年3月に取りまとめられた「看護の質の向上と確保に関する検討会中間とりまとめ」において、「看護職員の確保のために、働く意向がある潜在看護職員を把握する仕組みづくり」が推進されています。また、2013年の社会保障審議会・医療部会では、都道府県のナースセンターに届け出をしてもらうことで数を把握する制度を創設しようという動きがあります。
潜在看護師の再就職について
行政の方では、徐々にブランクのある看護師さんの力を活用しようという動きが起きていますが、潜在看護師さんが再就職を考えるには個人で解決しなければならない問題も多々あります。
技術・知識の問題
医療分野は技術の進歩が早いために、自分が過去に培っていた技術や知識が古いものになっていたり、ブランクのため仕事感が鈍っている場合があります。これらの問題をそのままにして再就職をしてしまうと、結局新しい職場で馴染めない原因となり、離職の可能性を高くしてしまいます。
技術や知識に対する問題は、復職のためのセミナーを受講することで解決する場合が多いので、「ブランクのある看護師が受けておきたい再就職・復職支援研修」をご覧になってみてください。
人間関係や体力に対する不安
ブランクのために、人間関係や体力的に自分に仕事が務まるのか。という不安をお持ちの方もいます。多くの方がこのような問題に不安を抱え、今一歩踏み出せずにいるのですが、もしそのような不安をお持ちでしたら、一度「ブランクありの看護師が抑えておきたい12のポイント」をご覧になってみてください。ブランクを抱える看護師さんが抑えておくべきポイントをまとめてあります。
また、最近では病院の方でもブランクのある看護師さんを積極的に採用しようとしている所もあるので、可能性は広がっています。