タイプ別やりがいを感じない看護師さんの解決法

看護師にやりがいを感じないお悩み

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あなたは今、職場にやりがいを感じているでしょうか。

仕事は毎日忙しいけど、何となく充実してなかったり、仕事にやる気がでなかったりする方は、もしかしたら今の職場にやりがいを感じていないからかもしれません。

生活のためには働かなくてはいけませんが、全く魅力を感じない職場で働くというのも何かとキツイものです。そこで、今回は職場にやりがいを感じていない看護師さんが抑えておきたいことをまとめてみました。

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看護師のやりがいって?

では看護師さんのやりがいはどこにあるのでしょうか。

よく言われる事としては、「患者さんから感謝の言葉をもらった時にやりがいを感じた。」という事があります。患者さんから感謝の言葉をもらうと、日々の苦労なんて吹き飛んでしまいそうですが、やはりやりがいを感じるポイントは人それぞれです。

デイサービスで働いている人と手術室の看護師さんでは当然違うでしょうし、病棟で働いている方と外来で働いている方でも違うかもしれません。

ですが、大事な事は、他人がどう感じようが、自分を満たすものであれば、それはあなたにとってのやりがいと言えると思います。

やりがいを感じない5つのタイプ

やりがいを感じなくて困っている方を、簡易的に5つのパターンに分類してみました。人によって問題が複数だったり、分類に当てはまらなかったりするかもしれませんが、対処法については参考になると思いますのでご覧ください。

あしぶみ型

あしぶみ型の方は、職場にやりがいがないとわかっていても、リスクを恐れて転職などの行動に移せない方をいいます。このようなタイプの方は、先を読み、慎重な行動を取ることが出来きるので、一見失敗しづらいという側面があります。

ですが、行動を起こす前に必要以上に考え過ぎてしまうと、頭のなかで行き詰まり、結果としてなにもできなくなってしまいます。変化を起こさないと状況は変わらないので、結局いつもと同じループを回ります。

例「看護師の仕事は好きだけど、今の職場にはやりがいを感じていない。このままではマズイと思い転職も考えるけど、すぐに次の仕事が見つかるかわからないし、新しい環境に飛び込むのはちょっと怖いし。いろいろ考えていたらどんどん不安になってきたので、結局行動を起こす気がなくなってしまった。」
まずは行動!

あしぶみ型の方は、石橋を何度も叩いて渡ろうとするので、行動を起こすのが遅くなり状況を悪化させる可能性があります。そんな時は、まず考える前に行動することを心がけてみてください。

行動と言っても、「さあすぐに転職を!」というわけではなく、日常の中でやりたいと思ったことを、あれこれ考えないで実行していくだけです。「それじゃあ失敗しちゃうよ!」という方もいるかもしれませんが、あなたは元々慎重なタイプなので、ちょっと考えない方がバランスを取れて良いと思います。

それだけであなたは「慎重に考える自分」と「考えずに行動する自分」の2つの面を得ることが出来るので、以前のあなたとは違う自分になっているはずです。また、行動を起こしたことによって新たな視点が見つかる可能性もあります。

仕事を辞めない理由は?

あなたは、今の仕事にやりがいがないと思っているのに、何故職場を変えようと思わないのでしょうか?時間をかけてもいいので、この質問を少し考えてみてください。

よくある答えとしては、「お金を稼がないと生きていけないから」という回答があります。確かにお金がないと生活できないのですが、看護師として今の職場で働かなくても、お金は稼ぐ事ができます。

なぜ今の職場で働き続ける事を選んでいるのか、考えてみてください。もしそこに何か理由があるならば、それはあなたが看護師を続けていくための、やりがいの一つかもしれません。

目的不明確型

目的不明確型の方は、自分が何をしたいのか、いまいち明確になっていない方をいいます。このようなタイプの方は、仕事にこだわりが少ないため、仕事の内容でストレスを感じることは少ないですが、その分やりがいは感じづらいと思います。

例「看護師になって数年経ち、仕事にもだいぶ慣れてきた。毎日忙しく日々の業務を淡々とこなしているが、なんとなくここまで惰性で来てしまい、ふと自分は何をやっているのだろう…と思うことがある」
自分がやりたいことは何か考える

目的不明確型の方は、まず自分が何を1番やりたいのか考えてみてください。それは仕事の事でもいいですし、プライベートの事でも構いません。

もし、本来臨床の現場で看護がしたいと思っていた方が介護現場で働いていたら不一致ですし、医療行為を行う現場を望んでいる方が美容分野などで働いていても、自分にマッチしていません。

また、それがプライベートの事でしたら、それを実行するためには何が必要か考えます。

だいたい「お金と時間が必要」という結論になると思いますが、プライベートを充実させるためには、仕事はどうあるべきか考えるとわかりやすいと思います。

考えてみた結果、現在の職場がやりたいことを満たせそうになかったら、転職も視野に入れる必要があります。

やりたいことが無かったら

もし看護師として何もやりたいことが無かったら、仕事をすることで自分にどんなメリットがあるのか、自分の理想の姿はどんな姿か考えてみてください。

それは、お金を稼いで可愛い洋服を買うことかもしれませんし、家族を養うためかもしれません。

人によって様々なメリットがあると思いますが、単に「お金を稼ぐこと」だけを目的にするのはよくありません。お金は、あくまで何かをするための手段ですので、お金を稼いだ結果、何を得たいのか考えてみてください。

今の職場にやりたいこともメリットも感じなければ、あなたにとって今の職場は合っていないのかもしれません。

自分の理想の姿をイメージ

理想の姿をイメージする時は、現実の事は一旦端に置いておいて、自分が想像しうる最も理想的な状況を思い浮かべてください。例え現実的に不可能な事でもいいので、一度最大まで考えることで、少しずつ自分の考えに幅が出てきます。

この時、現実にある制約(例:子供がいてフルで働けないなど)を意識してしまうと、結局今の状態からは抜け出せないので、理想の姿だけを意識することがポイントです。

もっとも理想的な姿がイメージできたら、後は現実との妥協点を探るだけです。

二番目型

二番目型の方は、現在の仕事よりも他に力を注ぎたい対象があるため、肝心の仕事にイマイチやりがいを感じない方をいいます。人間は、何か一つを完了してからでないと先には進めませんので、未完了なものがあると、常にそちらに気を取られてしまいます。当然今の仕事に100%意識は向かないので、やりがいを感じるのが難しい場合があります。

例「オペ室勤務の看護師として、毎日充実した日々を過ごしている。だけど、仕事に慣れてくるにつれ、自分はもっと患者さんとコミュニケーションを取りたいと思っている事に気づいた。今の環境は自分の1番やりたい事ではないと気付き、次第にやりがいを見失ってきた。」
やりたい事をおもいっきりやる

二番目型の方は、やりたい事が未完了のため、仕事に全力を投じることが出来ず、常に他の事に気を取られている状態です。そんな時は、一度自分が満足するまで、やりたい事を全力でやる必要があるかもしれません。

もしそれが仕事のことでしたら、やりたい事が出来る環境に自分を置く必要がありますし、プライペートのことでしたら、支障が出ない程度にそこに全力を注ぐ必要があります。

全力で望み、自分が満足を感じることができれば、もう意識をそがれるものはありませんので、その分仕事に集中することができます。仕事に集中し、充実してくれば、次第にやりがいに気づくかもしれません。

また、目的不明確型と少しかぶりますが、1番やりたい事を叶えるために、仕事はどうあるべきか考えるのも有効かもしれません。

もがき型

もがき型の方は、やりがいを無理やり探そうとしている方をいいます。ある意味「仕事の事を一生懸命考えている」真面目な方なのだとわかりますが、中には現状をどうにかしたいという思いから、自分にやりがいを思い込ませようとする方がいます。

これでうまくいく場合はいいのですが、自分が本当の意味でやりがいと感じていないと、後に無理が出てくる可能性もあります。

例「仕事にやりがいを感じていなかったので、同僚の看護師に、どんな所をやりがいと感じているか聞いた。聞いてみた結果、彼女は人から頼られると、やりがいを感じるらしい。

確かに、人から頼られるとちょっと心地良い気がする。頼られている姿を想像しているうちに、自分にとってのやりがいはこれかも!と思い始めた。」

あせらずじっくり行動

やりがいは、本来自然に感じるものなので、無理に探そうとしてもなかなかうまくいきません。特に、現状をどうにかしたいと思うほど、結論を急ぎたくなってしまうものです。

そんな時は、あせらず、じっくりとやりたいことや理想の姿を見つめ直してみてください。

すぐに答えは出ないかもしれませんが、その時間も、もしかしたら忙しいあなたに必要な時間かもしれません。加えて、あしぶみ型や目的不明確型で紹介した内容も参考にしてもらうと良いと思います。

また、どうしても気持ちが焦ってしまう場合は、「自分が何に焦っているのか」、「やりがいを感じないとどうなってしまうと思っているのか」考えてみてください。出てきた不安と向きあることができれば、もう焦る必要はありません。

燃え尽き型

燃え尽き型の方は、頑張っても報われない、自分の無力感を感じる、先が見えないなどの状態を長く続けてしまったために、突然何もかもやる気が起きなくなってしまった方を言います。看護師さんの場合、慢性的な疲労状態の方が多く見られるので、燃え尽き型になりやすい土壌があると言えます。

特に、仕事を一生懸命頑張って来て、自分のために行動してこなかった方に多いのですが、一種のバーンアウト症候群(燃え尽き症候群)になっている可能性があります。

例「今の職場に努めて結構経つが、未だに仕事でミスばかりしている。次第に、自分に能力がないのかもしれない。と無力感を感じるようになってきた。その頃からだろうか、仕事に対するやる気が出なくなってしまった。」
休養を取る

燃え尽き型の方が、やりがいを感じずやる気ができないのは、体からの「休め」というサインかもしれません。もし、あなたの仕事が休めそうなら、思い切って休んでしまった方がいいと思います。

ですが、「そんなこと言ったって仕事は休めないよ…」という方もいると思います。そのまま頑張り続けても自分を壊してしまうだけですので、そのような方は、シフトを調整してもらうなり、仕事の量を調整する可能性を探ってみてください。

ただし、燃え尽き型の方は元々頑張り屋さんなので、他の方に迷惑をかけたくなかったり、自分だけ休むことに罪の意識を感じてしまったりする場合もあります。

そんな時は次の項目が参考になります。

自分のために何をしたいか考える

燃え尽き型のみなさんは、今までずっと周りのため、組織のために、自分を犠牲にして頑張ってこられた方々です。これは、周りからは感謝される事かもしれませんが、1番大事な「自分」が置き去りにされている状態です。

そんなみなさんは、是非自分のために何がしたいのか考えてみてください。自分のために休みたいと思った方は休んであげるといいですし、自分にご褒美をあげたいと思った方は、自分が喜ぶものをご褒美として上げると良いと思います。

だれでも大事にされないと辛いものですので、是非自分で自分自身を大事にしてみてください。

転職も考えてみる

上記を読んでみた中で、「自分は今の職場に合っていない」または「今の自分が理想的な姿とかけ離れている。」と感じたら、いっその事転職を考えるのも一つの手です。

やりたい事が明確になった方は、それが叶えられるような環境を整えると良いですし、看護職の他の科で働くことを望んでいるなら、レバウェル看護などの規模の大きい転職サービスで、転職の傾向を掴むと良いと思います。

まだやりたい事が明確になってない方でも、転職サービスの適職診断を利用すれば、新たな視野や選択肢が広がるかもしれません。上記で紹介したレバウェル看護や、MC─ナースネットは、自分がどんな施設に合っているのか客観的に診断することが出来ます。行き詰まりを感じたら、利用してみると良いと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は仕事にやりがいを感じない方を、5つのタイプに分類してみました。どのタイプに属するかによって、対応の仕方は異なりますので、是非上記を参考にしてみてください。

読んでみた結果、いつもとは違う側面からものを見ることが出来き、悩んでいる方の選択肢が増えてくれれば幸いです。

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フローレンス編集部

国家資格を持った三十代の医療従事者。転職を何度も経験しているので、自身の就職活動での体験を元に、看護師さんに役立つ転職情報やメンタルケアの方法などを紹介しています。

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