看護師の夜勤勤務と言えば、「きつい」「辛い」「家庭・育児との両立ができない」などの理由から慢性的に人手不足と言われています。
しかし多くの方から敬遠される一方、夜間での仕事を専門とし夜勤専従という形で働く人も数多くいるのはなぜでしょうか?
何故多くの方から避けられるのか、何故避ける人がいるのに夜勤を専門として働こうとしている人もいるのか。
夜間勤務のメリット・デメリットをまとめてみました。
夜勤の業務についてなどは看護師の日勤・夜勤(準夜勤・深夜勤)業務についてが参考になると思いますので、合わせてご覧になってみてください。
夜勤で働くことのメリット
高収入
夜勤の勤務は夜勤手当がつくので比較的高収入になることが多く、だいだい日給で2万円から、都市部では3万円前後が相場になっているようです。
中にはそれ以上の高収入求人もあり、当サイトが確認した所ですと、看護師ワーカーでは4万円を超えるものも出てきたりするようです。※2013年時点
だいたい日勤の1.5倍から2倍程度になるので、短い時間で高収入を求める方から人気があります。
勤務日数が少ない
厚生労働省の指導では夜勤の勤務日数を月に8日程度にするように勧告しているのですが、多くの病院では人材不足などの理由から8日というのは厳しいようでだいたい月に9日前後の場合が多いようです。
夜勤専従のような形で働く場合、月9日と勤務日数が少ないためにオフの時間を多く取ることができます。
オフはゆっくり休むのもいいですし、趣味や自分の時間、スキルアップなどに使っている方もいます。プライベートを充実させたい方には夜間専門で働くというのも一つの形で、うまく利用すれば私生活が充実してきます。
求人数が多い
夜勤での勤務は肉体的にも精神的にも大変なので、多くの病院では夜勤で働ける看護師さんが不足しています。そのため人材不足の病院は夜勤専従などの形で求人を出す事となり求人数も多くなってきます。
求人が多いという事は自分にあった求人を見つける確率も高くなるので、うまく探せば自分にとって条件の良い案件を見つけることが出来ます。
夜勤で働くことのデメリット
体調が崩れやすい
夜勤は自律神経のバランスを崩しやすくさせる可能性があります。
本来人間は、昼間活動のために交感神経が優位に働き、夜間体の修復や疲労の回復のため副交感神経が優位に働くように出来ています。そのため、夜間の勤務は本来体が休んでいなければいけない時間に働く事になるので、体のバランスを崩しやすくなる可能性があります。
中にはまったく夜勤を苦にしない方もいますが、合わない方は夜勤明けの休みだけでは体調が回復しない方もいるようです。
交友関係が難しい
夜に働くということは他の方と生活の時間が真逆になりますので、交友関係に悪影響が出てくる場合があります。
空いた時間に少しメールやLINEでやり取りするだけならまだいいですが、長く続けていると次第に時間の合わない人とやり取りをするのが大変になってきます。
夜勤明けなど休みが多いので大丈夫なのでは?と考える方もいるかもしれませんが、生活のリズム夜になっているので徹夜明けのような感覚になってしまう時もあります。
責任・負担が増える
夜間は基本的に昼間より少ない人数で業務が行われます。
患者さんも寝ているため昼間より業務は少ないですが、当然1人ひとりにかかってくる責任は増大します。
体位変換やオムツ交換など日々の業務だけで仕事が終わればいいですが、中には夜間に急変される患者さんもいます。
そんな時は限られた人数で対応しなければいけませんので、当然負担としては大きくなります。
通勤面
深夜勤の方はいいですが、準夜勤の方は仕事の終わりが深夜になるので交通機関の確保と、深夜に帰るので安全面に注意する必要があります。
病棟の近くの看護師寮などに住んでいる方はいいですが、少し離れた所に住んでいる方は夕方に出社し、深夜に帰ることを考えておく必要があります。
夜勤で働く際にチェックしておくポイント
- 仕事は月何勤務からOKなのか
- 人間関係はどうか
- 子供がいる方は保育施設はあるか
等、事前にしっかりチェックしておく必要があります。
MC─ナースネットにはその他にもチェックしておく必要があるポイントがまとめられてますので、事前に一読をオススメします。
賢い働き方
夜勤での勤務は夜勤手当がついて高収入になることが多いので、夜しっかり稼いでそれ以外の時間を自分のために使うのが1番賢い働き方だと思います。勤務日数が少なくてもその分給料が高いので、夜働く事が苦にならない方にはオススメです。
お子さんがいる看護師さんは、今は24時間の保育施設を完備している病院も増えてきているので、仕事を探す時に「保育所あり」として求人案件を探すと比較的働きやすいと思います。
また、中には病棟以外にもコールセンターでの健康相談という業務もあったりするので、病棟での勤務にとらわれず仕事を探してみるといいでしょう。
参考:看護師の夜勤パート・アルバイトを探すのにオススメの求人サイト
おわりに
看護師さんの夜勤と言えば、辛い・きつい・やりたくない・太るなど。。その大変さからマイナスなイメージが強く出来れば避けたいと考えている方も多いかと思います。子供の育児を抱える看護師さんは育児や家庭をどうすればいいか悩む場面だと思いますし、それ以外の看護師さん進んではやりたくないというのが本音だと思います。
ですが、夜勤はキツく大変な分給与などの報酬も高くなるため、アルバイトやパートなど夜勤専従として賢く働けば仕事以外の時間も充実してくると思います。高収入や仕事以外の時間を充実させたい方は夜勤で働くという考え方も考えてみてはいかかでしょうか。