ひとえに看護師として働くといっても、その働き方には様々な形があります。日勤や常勤で働く方もいれば、パートやバイトのような形、単発やスポットで働いている方もいると思います。また、再就職の際にパートで働こうか常勤で働こうか悩んでいる方もいるかもしれません。
今回はそんな看護師さんの勤務形態についてまとめてみました。
勤務形態について
看護師さんの勤務形態については、主に常勤(夜勤あり)、日勤のみの常勤、非常勤、夜間専従の4つの形があります。
常勤(夜勤あり)
常勤の夜勤ありとは、日勤も夜勤も行う看護師さんの働き方を言います。夜勤には二交代制・三交代制の形があり、三交代制では準夜勤と深夜勤の勤務形態があります。
日勤や夜勤についてはこちらが参考になると思います。
看護師の日勤・夜勤(準夜勤・深夜勤)業務について
常勤夜勤有りの勤務の場合、通常の業務だけでなく残業、委員会活動などがあるので何かと大変で、忙しい病院の場合なかなか休めないという現状があるようです。パートやアルバイトの方より当然責任は増えると言うことも頭に入れて置かなければなりません。
ですが、その分ボーナスや退職金、有給など福利厚生が充実している面があります。給料面でも夜勤がある看護師さんは夜勤手当もついてくるため、フルタイムで働くという仕事に見合った給料をもらう事ができます。
医療機関としては安定した運営のため、夜勤もできる常勤の看護師さんが一番求められています。
日勤のみの常勤
日勤のみの常勤とは、日勤の勤務のみを行う看護師さんの働き方を言います。看護師と言えば夜勤があるということをイメージする方も多いかもしれませんが、入院施設のない病院で働いている方やオペ室勤務などの看護師さんは夜勤がありませんし、夜勤がある病院でも日勤のみの方は数多くいます。
特に体力的・精神的に夜勤が合わない方や、育児や介護などの家庭の事情で夜勤が出来ない方は日勤のみの常勤を選択することが多く、その穴埋めは夜勤専従の看護師さんが担ったりします。
夜勤をしないため夜勤手当の分給料面では夜勤有りの常勤より劣りますが、福利厚生面では同じです。小さいお子さんがいたりで常勤での勤務を諦めているママさんナースも、現在は病院に保育所があったりするのでその可能性は広がってきています。
非常勤(パート・アルバイト)
非常勤とは、働く時間や曜日に制約のある看護師さんの働き方で、パートやアルバイトの事をいいます。給料は時給での計算となりますが、時給の高い職場では勤務日数によって常勤の方に近い額になる場合もあります(ただし、ボーナスはほとんど出なかったり退職金はありません。)。
非常勤の勤務の方は常勤の看護師さんから良い顔をされないなどの話も聞きますが、常勤の方だけでは回せない部分を非常勤の方が補なっています。なので基本的には常勤のシフトを埋めるような形で働きます。
ですが、自分の働きたい時に働けるなど比較的時間に融通が利き、委員会や講習会等に参加しなくて良い場合が多いので余裕をもって仕事が出来ます。子育てを抱えるママさん看護師やブランクがある方にはオススメの働き方だと思います。
また、少し時間的な制約は変わりますが献血や健診などの単発バイトや派遣なども人によっては働きやすい働き方だと思います。
非常勤での勤務を考えている方はこちらも参考になると思います。
夜間専従
夜間専従とは、夜間帯でのみ働く看護師さんの働き方を言います。看護師さんの夜勤はだいたい月8回程度ですが、中には育児や介護など家庭の事情で夜勤が出来ない場合もあります。また、慢性的に夜間勤務が出来る看護師さんが少ない病院もあるかもしれません。こんなとき間を担うのが夜間専従の看護師さんになります。
夜間勤務と言えば、体力的・精神的にも厳しくストレスがたまりやすいという印象をお持ちの方も多いと思います。ですが、夜間専従での勤務は時給が高く夜勤手当もつくため、少ない日数での高給を得ることが出来き、時間辺りの給料は高くなります。休みの面でも、夜間専従の看護師さんは出勤する日数が少なくなるため昼間の時間を有効に使えるようになります。(多くの方はパート・アルバイトと言う形で雇われます)
病院側としては夜間勤務してくれる看護師さんはありがたい存在ですが、夜の勤務は自分の体に合う合わないもあります。給料・休み・自分の体などを考慮して判断する必要がありそうです。
夜間でのお仕事をお探しの方はこちらも参考になるかと思います。
看護師の夜勤パート・アルバイトを探すなら
終わりに
看護師になったばかりの方は何となく常勤での勤務を選択することが多いと思いますが、常勤以外にも「非常勤」での勤務もあるという事を知っておくことは大事なことだと思います。常勤が体力的・精神的に厳しい方や、子育てなど家庭の事情でどうしてもフルタイムでは働けない方には非常勤での勤務も選択肢に入れておくことは可能性を広げる事につながる思います。
休みもお金も欲しいという方は夜間専従という働きかもいいと思いますし、ちょっとだけお小遣い稼ぎをしたい方は単発や短期での派遣という選択もできます。
生活環境や体力などを考慮しながらご自身に合う働き方が見つかれば幸いだと思います。